梅野隆太郎うめのりゅうたろう

RYUTARO UMENO

梅野隆太郎（うめのりゅうたろう、1991年6月17日-）は、阪神タイガースに所属する福岡県筑紫郡那珂川町(福岡県)|那珂川町出身のプロ野球選手（捕手）。阪神入団後の愛称は「梅ちゃん」。福岡工大城東高校では、1年生の夏にベンチ登録を勝ち取ると、1年生の秋から2年生の夏まで再び外野手としてプレー。2年生の秋からは、捕手へ復帰するとともに主将を務めた。在校中には公式戦で通算24本塁打を放ったが、春夏を通じて全国大会とは無縁であった。福岡大学への進学後は、1年生の春から九州六大学野球連盟|九州六大学野球のリーグ戦へ出場とともに、リーグ戦通算で28本塁打と3割以上の打率を記録した。また、3年生からは主将を任された。ちなみに、社会人野球の宮崎梅田学園硬式野球部|宮崎梅田学園を経て2015年度新人選手選択会議(日本プロ野球)|2015年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズの6巡目指名を受けた信楽晃史投手とは同級生で、在学中にバッテリーを組んでいる。大学4年生だったには、日米大学野球選手権大会|第39回日米大学野球選手権大会の日本代表に選出。大学に続いて主将を務めた。春季キャンプでは、新人選手から山本翔也と共に、一軍選手主体の宜野座村|沖縄キャンプへ最初から参加した。2月14日には、キャンプ地の宜野座村営野球場で実施された韓国野球委員会|KBO・三星ライオンズとの練習試合に、「7番・捕手」で対外試合デビュー。-->自身を含めて9人もの支配下登録捕手がいるチーム状況にありながら、新人選手でただ1人公式戦の開幕を一軍で迎えた。開幕戦であった3月28日の対読売ジャイアンツ（巨人）戦（東京ドーム）で、7回表に代打でプロ初出場。その裏の守備から試合終了までマスクをかぶる。「8番・捕手」としてスタメンに起用された5月6日の対広島戦（甲子園）では、5回表までに9点のリードを許しながらも、同点の7回裏2死1・2塁で迎えた打席で走者一掃の三塁打を記録。「0-9というスコアからの逆転勝利」という阪神の一軍公式戦史上初の快挙達成に貢献した。さらに、球団からのノミネート選手としてセ・リーグの捕手部門に名を連ねた2017年のオールスターゲーム(日本プロ野球)|オールスターゲームのファン投票では、同部門の得票数1位で初めて選出。7月14日の第1戦（ナゴヤドーム）で初出場ながらスタメンマスクを被ると、途中から出場した翌7月15日|15日の第2戦（千葉マリンスタジアム|ZOZOマリンスタジアム）で初安打を記録した。しかし、チームでは坂本が一軍へ昇格した7月上旬を境に、坂本との併用策へ移行。坂本が正捕手格に定着した8月下旬以降に出場機会が減少したこともあって、最終打率は.206と伸び悩んだ。シリーズ終了後の11月29日付で、27歳にして阪神選手会の副会長から第17代会長に昇格（#人物|詳細後述）。捕手でありながら、プロ1年目の2014年には一軍の公式戦で7本塁打を記録するなど長打力の持ち主である。梅野と同様に、大学出身の捕手として新人時代から阪神の一軍で活躍した田淵幸一からは、「（現役時代の背番号である）22番を付けられるように頑張れ」というエールを送られている。しかし、打率は2割前後を推移するに留まるなど確実性に課題を残す。その他、犠牲バント|バントの技術に定評があり、2017年にはリーグ2位の27犠打を記録した。守備面では、捕球技術への評価が高く、2014年には、捕手としての出場試合数が規定試合数。また、高い捕手#フレーミング|フレーミング能力も備える。プロ入り後数年間は盗塁阻止率が2割台に留まるなど持ち味である強肩を活かしきれていなかったが、2017年シーズンには自己最多の試合出場を果たしながらも盗塁阻止率はリーグ2位となる.379を記録するなど大きく改善した。梅野の強肩は梅ちゃんバズーカーと言われている。